サイズ：約94x60x50mm重量：約185グラム産地：Nikolaevskiy Mine, Dalnegorsk, Dalnegorsk Urban District, Primorsky Krai, Russia.
ロシアのニコラエフスキー鉱山からの古典蛍石標本、全体は10センチに近い大型標本です。黄土色の粘土質母岩に二つの十二面体蛍石結晶はまるで角氷のように凍結し、４センチと5センチのサイズを持つ二つの立派な結晶の内部はニコラエフスキー鉱山のイメージ通りの大変透明度の高い無色産状で、すりガラス状の表面に段階状の結晶紋が一斉に光を反射する時はまるで星がグルグル回る軌跡撮影のような幻想的な風景が確認できます。ロシア極東からの冷気を周りに放ち続け、不純物による着色のない蛍石の理想的化学式ＣａＦ２に限りなく近い純粋な蛍です。 ロシア語では遠くの山の町を意味するダリネゴルスクはロシア極東、沿海地方のダリネゴルスク地区に位置する鉱山街で、清帝国の領土だったこの沿海地方は1860年に締結した北京条約によりロシア帝国に割譲され、1899年にスイスからの移民であったユリウス・ブリンナー氏がテチューヘ川沿いに鉛と亜鉛の鉱脈を発見し、鉱山を設立しました。1931にブリンナー一族が所有する鉱山はソビエト連邦による国有化され、現在では40000人の住民のほとんどはロシアの冶金企業JSCグループの雇員です。鑑賞用鉱物標本の世界に特に輝くニコラエフスキー鉱山は鉱山町ダリネゴルスクに位置する数多くの鉱山の中の一つで、鉱山は1990年代から市場に無色透明の蛍石を供給し、その光学級人工合成蛍石に匹敵する透明度と極寒の国のイメージ通りの氷のような産状で一躍ロシアを代表する蛍石となり、スペインのエミリオ鉱山、ニューヨークのペンフィールド採石場に並び高透明度蛍石産地の御三家として知られています。こちらの商品はニコラエフスキー鉱山からの古典蛍石標本、全体は10センチに近い大型標本です。黄土色の粘土質母岩に二つの十二面体蛍石結晶はまるで角氷のように凍結し、４センチと5センチのサイズを持つ二つの立派な結晶の外部はすりガラス状の表面による乱反射で白く見えますが、開かれた窓のような結晶面から内部を覗くと実はニコラエフスキー鉱山のイメージ通りの大変透明度の高い無色産状で(画像1,6)、結晶表面に段階状の結晶紋が一斉に光を反射する時はまるで星がグルグル回る軌跡撮影のような幻想的な風景が確認できます(画像5)。ロシア極東からの冷気を周りに放ち続け、不純物による着色のない蛍石の理想的化学式ＣａＦ２に限りなく近い純粋な蛍です。ニコラエフスキー鉱山からの透明蛍石の新規流通が2019年の時点でほぼ途絶え、現在では現れない存在となり、こちらの商品は数年前に友人であるロシアの地学者から購入したロシアンコレクションの中の一点で、ご希望の方に友人がロシア語で手書きしたコレクションリストから切り取ったものをラベルとして付属致します。
この度コレクション整理のため出品いたします、この機会をぜひお見逃しなく。

注意事項
※写真は白熱灯環境で撮影しております。
※天然石のため、多少のヒビや欠け等のダメージがあります。
※お使いのモニターにより写真と実物で色が異なる場合がございます。
※サイズや重量に若干のズレがある場合がございます。
※台座やミネラルタックは付属しません。
不明点につきましては、ご購入前にご確認をお願い致します。